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"お守りスキンケア" 時代 — 敏感肌増加の背景と正しいバリア機能の守り方

Protect your skin barrier in the sensitive-skin era

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敏感肌バリア機能セラミド

敏感肌が増え続ける背景と、バリア機能を守るための正しいスキンケアを科学的根拠とともに解説。セラミドやCICAの役割も紹介します。

スキンケアのイメージ
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「敏感肌」が増えている背景

近年、「自分は敏感肌だ」と感じる方が増加傾向にあるといわれています。第一三共ヘルスケアの2025年の調査では、敏感肌の約8割が保湿重視でケアしているにもかかわらず、そのうち8割以上がうるおいの持続を実感できていないという結果が報告されています。

その背景には、コロナ禍以降のマスク生活の影響が指摘されています。花王の調査によると、マスク着用者の約半数が肌状態の変化を感じており、特に敏感肌の方はマスクによる肌荒れが普通肌の約3倍に達したとされています。

マスク内は温度が約5℃高く、湿度が80%を超える環境になるため、角層のバリア機能が低下し、摩擦による物理的ダメージも加わります。マスク生活は終わっても、一度乱れたバリア機能の回復には時間がかかることがあるようです。

バリア機能の科学 — 肌を守る仕組み

肌のバリア機能は、表皮の最外層にある角層(角質層)が担っています。角層は「レンガとモルタル」に例えられることが多く、角質細胞(レンガ)の間を細胞間脂質(モルタル)が埋める構造になっています。

この細胞間脂質の約50%を占めるのがセラミドです。セラミドが不足すると細胞間に隙間ができ、水分が蒸発しやすくなると同時に、外部刺激(紫外線、花粉、大気汚染など)が侵入しやすくなります。

2025年に発表されたJoichiらの研究では、敏感肌の方は健常肌と比較してセラミドの組成に乱れが見られ、それが肌の過敏反応と関連している可能性が示唆されています。

セラミドの役割と補い方

セラミドは肌に元々存在する成分であるため、外から補うスキンケアとの親和性が高いと考えられています。化粧品に配合されるセラミドには、ヒト型セラミド(バイオセラミド)、天然セラミド、植物セラミド、合成セラミドなどの種類があります。

なかでもヒト型セラミドは、人の肌に存在するセラミドと同じ構造を持つため、角層への浸透性が高いとされています。セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド6IIなど複数の種類をバランスよく配合した製品が効果的という見解もあります。

セラミド配合の化粧水や美容液よりも、油分を含むクリームや乳液のほうがセラミドの安定性と浸透性に優れる傾向があるため、製品形態も選ぶ際のポイントになるでしょう。

バリア機能の回復は一朝一夕にはいかない。焦らず、刺激を避け、足りないものを少しずつ補うことが大切です。

CICAの作用メカニズム

CICA(シカ)はツボクサ(Centella Asiatica)から抽出される成分の総称で、韓国スキンケアのブームとともに日本でも広く知られるようになりました。主要な有効成分はマデカッソシド、アジアチコシド、マデカッシン酸、アジアチック酸の4つです。

これらの成分には抗炎症作用、コラーゲン合成促進作用、創傷治癒促進作用があるとされ、バリア機能が低下した肌の修復をサポートすると考えられています。

セラミドが「守り」の成分だとすれば、CICAは「修復」の成分。両者を組み合わせることで、バリア機能の回復と維持を同時に目指すアプローチが可能になるかもしれません。

日常で実践できるバリアケア

バリア機能を守るためには、スキンケア製品の選択だけでなく、日常の習慣も大切です。まず、洗顔は朝晩2回を基本とし、熱すぎるお湯は避けてぬるま湯(32〜34℃程度)で行うのがよいとされています。

保湿は洗顔後すぐに行い、化粧水で水分を与えた後、乳液やクリームで蓋をする「水分+油分」のバランスを意識しましょう。また、紫外線はバリア機能を低下させる大きな要因のひとつであるため、日焼け止めの使用も欠かせません。

過度なピーリングやスクラブの使用、頻繁なシートマスクの使用など、「やりすぎケア」がかえってバリア機能を損なうケースもあるため注意が必要です。

まとめ

敏感肌の増加は社会的な環境変化とも関連しており、バリア機能の重要性がこれまで以上に注目されています。セラミドやCICAなどの成分を上手に取り入れながら、日常の習慣を見直すことが「お守りスキンケア」の第一歩です。

肌の状態は一人ひとり異なるため、自分に合ったケアを見つけることが大切です。敏感肌の症状が改善しない場合は、自己判断に頼らず皮膚科を受診することも検討してみてください。

References

  1. [1]第一三共ヘルスケア「敏感肌に関する実態調査」2025
  2. [2]花王「マスク着用による肌状態の変化について意識を調査」2021
  3. [3]矢野経済研究所「敏感肌化粧品市場に関する調査」
  4. [4]Joichi et al.「Altered Ceramide Profile of Facial Sensitive Skin」Journal of Cosmetic Dermatology, 2025
  5. [5]Pravada Private Label「Trending in 2026: Sensitive Skin & Barrier Repair」
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